起業したいならインターンから学ぶのが成功の近道

将来的には起業したいと考えてインターンを経験してみる大学生も、少なくありません。
企業のためのノウハウをあまり知らないうちに起業してしまうと、問題にうまく対処できず、失敗に終わりがちということがわかっているからです。
一方、ベンチャー企業の長期インターンシップに参加することによって、新規事業の立ち上げ方や企業経営について予め学ぶことができるので、不必要な問題を避けるだけでなく、問題が起きてもうまく対処することができます。

また、起業すればなんでも自分の思い通りにできると考えがちですが、実際には経営者としての多大な苦労があります。
インターシップに参加すれば企業経営の苦労をすぐそばから観察できるので、現実的な考え持って起業に臨めます。
インターシップはアルバイトとは違い、言われたことをただこなすだけでなく、その会社にどう貢献できるかを考えて動く必要があります。
学生にも挑戦の機会を与えてくれる企業なら、自分のスキルを磨くチャンスになります。

長期インターシップを探す場合は、専用のサイトから探してみましょう。
ベンチャー企業から上場企業までの募集一覧があり、営業、エンジニア、アシスタントなどの他に、Web/IT、広告、金融、アパレル、農業など様々な業種から選択することができます。

キャリアの描き方~まず大企業に就職する

起業家がどんな会社に就職していたかに関する調査で、マザーズ社長の入社先はリクルートや野村證券、日産自動車や資生堂など、大企業がほとんどであることが明らかになりました。
つまり成功した起業家は、卒業後、ベンチャー企業ではなく大企業に就職し、その後独立しているということです。
インターシップを経験し、卒業後に大企業で働くことが起業に有利だと言えるのには、いくつかの理由があります。
まず、大企業ならベンチャー企業にはできないいろいろなことができます。
大企業には豊富なリソースがありますから、挑戦の幅が広がりスキルも向上します。

もう1つの理由は、大企業で働いていたほうが、起業した時に資金調達がしやすいということです。
投資家から資金調達をする際にも、大企業でどんな実績を残したかを示すことができれば信頼を得やすくなります。

人材を集める際にも有利に働きます。
大企業で共に働いていた優秀なメンバーを誘うことも容易ですし、経営者の大企業での実績や経験が記載された求人広告で見て、応募したいという気持ちになる人もいます。
大企業で働いた経験があれば、最終的にはこういう形にしたいというゴールをはっきりさせることができるというのも、起業を成功に導く助けになります。