自分の適性の測り方
人は誰でも得意なものと不得意なものがありますが、改めてそこで「あなたがもっとも適性を持っているものはなんですか?」と聞かれると即答するのは難しいものです。
学生時代に自分はこれに向いていると思っていたことが、社会に出てみたら意外にうまくいかないということもあります。
逆に学生時代には全く自分には向いていないと考えていたはずのことが、仕事にしてみたら新しい楽しみを見つけることができ、そこから大成功をしたという例も数多くあるものです。
適性というのは一様にこうであると定められるものではなく、ちょっとしたきっかけで一気に花開くこともあります。
もし現在自分の適性が何なのか迷っているなら、一度客観的に判断するという意味で「職業適性診断」を受けてみるのがよいかもしれません。
「職業適性診断」は大手の就職情報サイトなどで行われているサービスで、ほとんどが無料で検査をすることができるようになっています。
やり方は簡単で、いくつかの項目で解答をしていくだけで、最後にその解答の傾向から適した職業を導き出してくれます。
その結果として出た職業が絶対というわけではありませんが、少なくとも自分にはどういった傾向があるかということを理解できるでしょう。
占いのようで好きではないと思う人もいるかもしれませんが、あくまでも自己評価ではなく客観的な判断を知るための方法なので、気軽に受けてみてください。
適性にあった仕事の探し方、注意点
なぜ自分で考えていた適性と実際の職業の能力が異なることがあるかというと、それは表面的な部分だけで選んでしまうからです。
例えばファッションが好きでデザイナーになりたいと思っていたという人が、実際にファッションスタジオに勤務をしてみたものの、そこでの作業は非常に多くの人と関わり協調しながら一つのものを作り上げることであったとします。
本人にとっては自分でじっくり考えて一つの形を作ることが好きだったのに、他の人との折衝が中心の仕事となると、うまく進めていくことができなくないものです。
そこで転職をしてプログラマーになったとします。
その場合ファッションやデザインとは関係はないのですが、自分で自分の作りたいものを考えて一人でじっくり作業できるという環境に適性があえば、どんどん技術を向上させていくことができます。
ファッションへの興味は趣味としては楽しかったものの、仕事にしたら負担になってしまっていたという時は、こういうことが原因なのです。
その時々の自分の興味や関心に従って職業を選ぶことは間違いではありません。
ですが自分の適性というのはもっと奥の方にある、自分自身の本質の部分に大きく関わってくるものであるということは、ぜひ覚えておいてもらいたいです。