人を見下す態度をとる人の心理

人を見下す人は、自尊心が低く他人に劣等感を抱いていることがあります。
自分に自信がないので、人を見下すことによって自分の価値を高めようとするのです。
人を見下す人は一見強い人に見えますが、実際には脆い部分をたくさん持っています。

不安な気持ちから、人を見下してしまう人もいます。
自分の立場が他の人に取られるのではないかと不安になると、そのポジションを奪われないために、ライバルと思える人に対して見下した態度をとってマウントをとってしまうのです。
また、自分が就きたい立場にいる人に対する妬みから、見下した態度をとることもあります。
自分の方が優れていることをアピールしようとして相手を批判したり、「あの人は大したことはない」と言って正当な評価をしないかもしれません。

自分がいつも正しいと思っている人も、人を見下してしまいます。
自分が持っている知識やこれまでの経験から、自分の提案や判断は正しいと思い込んでいます。
実際には、もっと経験と知識が豊富で良い提案ができる人もいるものですが、それに気づかない、あるいは認めようとしないために、自分が一番正しいと思い周りを見下してしまいます。

他人への批判は自分の欠点であることもある

人を見下す人は絶えず人の欠点に目が向いているので、自分の欠点になかなか向かい合えません。
そのため、人の欠点を批判しますが、実は自分にも同じような欠点があることに気づくことができません。

人は往々にして人に厳しく自分に甘くなりやすいので、自分の欠点は過小評価し、他人の欠点は大げさに考えがちです。
よくよく考えてみれば、自分の中にも自分が批判している人と同じ欠点が見つかるものです。

人を見下す人にならないために

人を見下す人にならないためには、自分に自信を付けることです。
自分に自信があると、人と比較しなくなります。
自分には自分の良さがある、人にもそれぞれ良さがあると、ゆとりをもって見ることができるようになります。
自分の得意分野に磨きをかけたり、新たなことに挑戦して達成感を味わうと、自信が持てるようになります。

自分の知識や経験には限界がある、という事実を認めることも大切です。
謙虚な気持ちで他の人の意見にも耳を傾けると、自分の考えや提案がいつも正しいわけではないことに気づけるでしょう。
見下したような態度を取る前に、相手の気持ちを考えることも必要です。
「自分がそんなふうにされたらどう思うだろう?」「こういう言い方をしたら相手はどんな気持ちになるだろう?」と考えてみてください。

人を見下す人と一緒にいたいと思う人はいません。
人生で成功するために、謙虚な気持ちを持ち続けましょう。