大学に潜む危険な団体

大学生活は新しい友達との出会いや学びの場であり、多くの学生が楽しみにしている時間です。
しかし、その楽しみと期待に隠れて、一部の大学キャンパスでは危険な団体も活動しています。
これらの団体は多くの場合、表向きは一般的なサークルや学術団体として登録されており、そのせいで多くの学生は最初は何の疑いも持たずに参加してしまうことが多いのです。

危険な団体といっても、その中身は千差万別です。
カルト教団のような極端な思想に基づいた団体、詐欺的な活動で学生に金銭的要求を行う団体、またパーティーサークルと称して女子学生を集団で暴行する団体などがあります。
このような団体は、新入生などの精神的に未熟な学生をターゲットにして狙う傾向が高いです。

厄介なのは、そのような団体は得てして第一印象が良いことです。
親切な人たち、楽しそうな人たちを装って、新入生を巧みに誘います。

大学には正当な団体のなかにもさまざまな団体が存在するので、危険な団体が混じっていても、深くかかわらなければなかなかその正体に気づきにくいものです。
そのため、警戒感が薄れがちになるのですが、そのような状況が逆に危険な団体が活動しやすい環境を作り出しています。
大学生として、自分自身がどのような団体に参加するか選ぶ際には慎重な判断が求められるでしょう。
できれば参加する前に団体の詳細を確認し、必要であれば先輩や指導教員に相談することが大切です。

危険な団体の勧誘の手口

危険な団体が採用する勧誘の手口は巧妙で多様ですが、いくつか共通するパターンがあります。
まず、友達や知人からの紹介というパターンです。
たとえばその団体のメンバーに知人がいる場合、その人に誘われると警戒心が薄れてしまいます。

また、無料で参加できるイベントやセミナーを通じて新しいメンバーを募るケースも多いです。
表面上は有益そうなテーマや内容で提供されるため、多くの学生が特に疑いを持たずに参加してしまいます。
加えて、危険な団体はしばしば、学内掲示板、SNS、あるいは直接的な対面での勧誘も行います。
特にSNSを通じた勧誘は、匿名性が高く、情報を確認する手段が限られるため注意が必要です。

勧誘の断り方

まず、何らかの違和感や不安を感じたら、その場で即座に断る勇気を持つことが大切です。
言い訳など必要ないので、明確に「興味がありません」とはっきり断りましょう。
SNSなどを通じてのメッセージによって勧誘された場合、一切の返信を避け、必要であればブロックするのも良い方法です。
オンラインでは、無視することが何よりも効果的です。

いざというときのために、事前にどのように断るか練習しておくとよいでしょう。
万一、勧誘を断った後に何らかの嫌がらせやストーキングが始まるようなら、すぐに大学当局や警察に報告してください。