
成果を数字で測る重要性、メリット
学生時代の活動は、会社で行う営利活動とは異なり、自由にやりたいようにすることができます。
ある意味採算を度外視してできる非常にやりやすいものなのですが、あまりにも採算を気にしすぎないでいると、どうしても自己満足的なものに収まってしまいがちです。
学生が主催するイベントに参加をしたことがある人なら経験があるのではないかと思いますが、他にお客さんを入れて行うはずのイベントなのに運営者同士の都合を優先していたり、内輪での楽しさを優先させていたりしてゲストは二の次にになっていたり、ということがあります。
そうした素人らしいところも学生イベントの楽しみなのかもしれませんが、もしもっと成果を実感できるような活動にしたいというなら、数字をはっきりと出した上で目標を設定して企画をするというふうにした方がよいでしょう。
数字というのは、例えばイベントの来場者や作成するサイトのPV数、その他募金で集めることができた金額や、販売をした品物の売上といったものです。
もちろん学生なので企業活動のように収益至上主義になる必要はないのですが、自分たちの企画がどのくらいの数字の規模で示せるかを明確にすることにより、チーム全体の目標がしっかりし連帯感を高めることができます。
数字はもう一つ「期限」を定めることでもできます。
例えば学生同士で集まって同人誌や同人ゲームなどを製作しようとなったとき、無期限で行っては結局ズルズルと長引いて未完のまま卒業ということがあるものです。
何か制作物を作るなら、必ず期限を設定して、どんな出来でも完成まで持って行くということが重要になってきます。
数字を設定することによりわかること
なぜ数字を設置することが望ましいかというと、それは現実を客観的に測ることができるからです。
頭の中にある時には非常によいアイディアのように思えることも、実際に形にしてみたらそれほどよいとは思えないものになった、というようなことはよくあります。
「これは採算が関係ないイベントだから」「学生だから」といった言い訳を先に頭に入れてしまうと、どうしても作業全体がたるんだ感じになってしまいます。
一度きちんと数字として結果を残すようにしてみると、自分たちが理想としていたイベントの形が現実とは異なるということがだんだん分かるようになってきます。
この理想と現実のギャップに気がつくというのは、案外できているようでできないもので、社会人になってからも理想論が先になって現実的な仕事ができない人というのはいるものです。
就職活動でも、数字としてよい結果を残したことがあれば強いアピールポイントになりますので、何か目標を持って行うならぜひ何らかの形で数字を残すことをおすすめします。