必要な要素、理由
人間的な成長と聞いて、どこがどう変わることだと思うでしょうか?
自己啓発についての話に必ず出てくるのがこの「人間力」というものですが、その定義は非常に曖昧で人によって基準が分かれるものです。
そこで考えてもらいたいのが、金銭的な損得は関係なく、自分がこれから新しく誰かと友人として付き合うならどういった人物像が望ましいかということです。
誰しも一緒にいて気を使ったり、言動に不愉快な思いをすることがわかるような人とは長く連れ添いたいとは思わないでしょう。
人によって好みはあると思いますが、できることなら友人としては「自分の知らないことを教えてくれる人」「自分のことをきちんと受け入れてくれる人」「前向きな考えや行動をしてくれる人」「一緒にいることを誇らしいと思える人」などが挙げられるのではないでしょうか。
言い換えれば、人間的な成長というのはこういった要素を持つ人間になれるということになります。
「知らないことを知っている人」というのは、経験や知識が豊富でそれをひけらかさずに教えてくれるということです。
逆に一緒にいたくないと感じるタイプとしては「自分のことばかりを優先させて、人を見下すような言動をする人」や「言動がネガティブで人の悪い面ばかりを見る人」といったことが挙げられます。
一緒にいたいと思われる人になるためには、まずは自分自身にしっかり自信を持てるような何かを持ち、かつそれでいて周囲のことを気遣った行動ができる人を目指すことが大切です。
目標を設定することで成長ができる
そうはいっても、漠然と「いい人になりたい」と思うだけでは成長をすることはできません。
そこでおすすめをしたいのが、自分の10年、20年先の姿を考えてみるということです。
学生時代の20歳くらいの年齢では、まだ自分が30歳、40歳となったときの姿というのは想像しにくいかもしれません。
ですが例えば、何歳くらいまでにどのくらいの貯蓄が欲しいかや、どんな仕事をできるようになっていたいか、家庭をもつならどんな形がよいかといったことを一つずつ考えていくことで、自然に今すべきことが見えてきます。
人間的に魅力のある人というのは、ほとんどが何か目標を持ち、そのための課題を自分に与えています。
目的に対して努力をするということは、それがどんなことであっても新しい発見と経験になりますので、そこから人間的な成長を促すことができます。
遠い未来の目標を決めたら、そこから逆算をして「今すべきこと」を考えてみましょう。
小さな目標をいくつか積み重ねていくことにより、階段を登っていくように少しずつ自分自身を成長させていくことができるようになるはずです。