就活でテレワーク制度を重視する学生が多い理由
株式会社DYMが2022年に就活中の学生を対象に行った調査によると、入社の際に重視することの第1位は、テレワークやリモートワークなど場所に縛られない働き方ができることでした。
2位は残業時間の上限規制があること、3位は育児や介護と両立できる業務制度となっています。
学生は、コロナ禍の中でリモート授業も多く経験し、そのメリットも実感できるようになっています。
リモートなら学校に行くための交通費や時間を節約できますし、教室に出向かなくても学習者同士のディスカッションや発表などが可能です。
また、自分が居心地の良い環境で授業を受けることができるというメリットもあります。
こうしたメリットを経験していると、就職してからもリモートワークができれば通勤の負担がなくなる、働きやすい環境で働ける、通勤時間のための時間を自己投資のために当てられるなどをメリットと感じることでしょう。
完全にテレワークだけで仕事をしたい人は多くない
テレワークを重視する学生が多いですが、100%のテレワークを望んでいるわけではないというアンケート結果も出ています。
あさがくナビ2022が大学生と大学院生行った調査によると、テレワークの頻度に関する質問に対して週に1~2回が1位で29.8%、週に3~4回は28.1%という結果が出ました。
入社後に慣れてからリモートワークをしたいと回答した学生もおり、23.9%でした。
一方、毎日リモートワークをしてもいいと回答した学生は、9.4%でした。
完全にリモートワークをすることに消極的な理由として、先輩や上司との人間関係が不安だという回答が最も多く、次に多かったのはリモートワークだと仕事の進め方の習得や仕事に必要なスキルを身につける上で不安がある、というものでした。
3番目は、同期との関係を不安視するものでした。
テレワークのデメリットを解決する対策
テレワークはメリットも多いものの、人間関係が希薄になるという問題が生じるため、気軽に意見を交換できるZoomやMicrosoftTeams、CiscoWebexMeetingsなどのオンライン会議システムを導入が有効です。
SNSのように使えるSlackやChatworkなども活用できます。
社内で情報を共有できるツールとしては、掲示板やメール、チャットなどの機能のあるGSuiteやサイボウズOfficeがあります。
これまでに社内で蓄積された情報を共有できるツールは、esaやKibela、Confluenceです。
コミュニケーションや情報共有のためのツールが充実している企業であれば、テレワークの不安も軽減され、働きやすくなるでしょう。